前々回は「なかなか抜けない長女の乳歯」について、
前回は「虫歯予防のために大事なこと」についてお話ししました。
まだお読みでない方は、それぞれのリンクから読んでみてください✨
今日は、大変だった長女の歯科治療についてお話ししたいと思います…!
歯医者での定期検診で虫歯発見
以前もお話ししたように、歯医者での定期健診で虫歯を発見された長女!
それはそれはショックを受け、「虫歯がある」と言われた瞬間に驚きと恐怖で涙を流していました…
これは、わたしたち夫婦が「虫歯になると痛い治療をしなくちゃいけない」と日々説明していたからだと思います。
「脅す言葉は良くない」…これ、最近の育児ではよく見ますよね。
「鬼来るよ!」「怖いおじさんに連れてかれる!」これらは、嘘。これは良くないと私も思います。
でも、「怪我をしたら痛い治療(=手術)が必要になる」
「歯磨きをしないと虫歯になって、歯医者さんで痛い治療が必要になる」
「お菓子を食べすぎると体に良くない、いずれ病気になっちゃうかも」
これらは、脅しになってしまうかもしれないけど、本当のこと。
それに、病院へ予防接種に行ったりするときは、「注射はしないよ」などの嘘をついて連れてこないというのは大切なことです。
虫歯にならないように歯磨きをしっかりしてほしい、もし虫歯になって治療で痛い思いをしたら、「ママたちが言っていたのは本当だったんだ…ちゃんと歯磨きをしよう」と感じてほしくて、歯医者での治療は痛みを伴うこともあることを繰り返し説明はしていました。
そして実際に治療が必要な状態になると、長女の中で「痛いのが怖い!」という思いが先行してしまい、治療を受けさせることが非常に大変になってしまいました。。。
通院は全部で7回…
長女の虫歯は、全部で8本。(両側上下の奥歯2本ずつ)
わたしは、軽く「4回くらいで終われるかな?」と考えていました。
「1回行けば、2本ずつくらいできるっしょ!」と思っていました。
結果、甘過ぎました。
全部治療し終わるまで、7回通いました…1週間〜10日に1回ずつだったので、およそ2か月間。
その治療中の様子について、振り返っていきたいと思います。
初回
初回は、行きの車内から大号泣の中連れて行きました。
懇々と説明したのは、
の3点。
長女も頭ではわかっているけど、「痛かったらどうしよう」「怖い」という気持ちが勝っての涙でした。
そして、いざ歯医者に着くと長女の同級生のママさんが働いていて、努めて明るい雰囲気にしようと学校のこと(勉強や給食のこと)を話してくれていました。
が、長女、ガン無視で泣き続ける(オイ!)。
椅子を倒すことも、口の中に器具を入れることも嫌がり、泣き続けていました。
ここで、1回わたしから「喝!」が入ります。
やるって決めたことはやろうよ。泣いてても、何も進まない。虫歯を治したいなら、やってもらうよ。頑張りな
と真顔で淡々と説明。渋々覚悟を決めて、椅子を倒してもらいました。
風が出たり、水を吸い取ったり、音がしたりする機械を口へ入れるのがどうしても怖い長女。
衛生士さんから、「10数える間に終わるよ!」と言われ、やっとのことで口を開けました。
が、数え方が「いーーーーーーーーーーーち、にーーーーーーーーーーぃ、さーーーーーーーーーん…」とかなり間伸びしている!笑
これには長女も「聞いてた話と違う!」の顔をしていましたが、もう仕方ない。
わたしは手を握って「頑張れ頑張れ!上手!」と励ますことしかできませんでした😫
そして、どうにか1本治療できました。
「え、こんなに時間かかって、1本?!」
と度肝を抜かれました。
それでも、彼女は頑張った!
治療が終わってすぐに抱きしめ、「すごいじゃん!できたじゃん!!」とほめちぎりました。
2回目
初回の治療は怖さはあったものの、痛みはなかったと長女。
じゃあもう今回は大丈夫だね!と本人と話し、「できる!怖いけど、頑張る!」と話していました。
「パパにも頑張りを見せたい」と長女から言われたので、この日はパパと行ってもらいました。
が!なんと!
泣いて泣いて治療にならず、結局1本も治療せず帰ってきたのです…!
「え?!なに、どういうこと?!」
どうやら、やっぱり怖さが勝ってしまったらしく…大号泣で椅子を倒すことも拒否、口を開けることも拒否。
今日は1回やめにしましょうか、と先生から言われ、帰ってきたとのことでした…
帰宅後、長女には
とわたしからまた懇々と説明。
「次はママと行ったら頑張れる」とのことで、絶対に次は治療してもらおうねと約束しました。
3回目
前回の泣き喚いていた長女はどこへやら、3回目は1回も泣かずに治療をスムーズに終えられました。
衛生士さんからも、先生からも、わたしからも褒められて、すっかり自信がついたよう。
「どうして今日は泣かないでできたの?」と聞くと、
「歯医者が終わった後に、ご褒美を買いに行く!って楽しいことを考えてた」とのこと。
なんでもかんでもご褒美を与えるのは、「何かを与えられないと頑張らない」ようになりそうで、なるべくご褒美で釣る作戦は避けようとしていました。
が、歯医者に限っては「頑張った過程」をめちゃくちゃ褒めた上で、特別なご褒美を与えるのは良いな、と思いました。
4回目
この日は、「1人で治療するお部屋に入ってみたい」と長女から申し出が…!
おそらく、3回目の治療の時に長女よりももう少しお姉さんの子が、1人でスタスタと治療するお部屋に入って行くのを見たからだと思います。
自分より少し大きなお姉さんの行動って、すごく影響を受けるんだなと感じました。
「じゃあ、頑張ってみよう」と伝え、ママと2人で自転車で歯医者へ向かいました。
が、歯医者に着く直前で自転車で盛大に転んだ長女…
肘と膝を、わりと大きく負傷。大きな擦過傷。
そんな大きな絆創膏は持っていず、とりあえず歯医者に行ってトイレで傷を洗わせてもらいました。
明らかに不機嫌でテンションが低く、さめざめ泣き続ける長女。
「あぁ今日は治療できないかもなぁ…」と思っていましたが、衛生士さんが絆創膏を貼ってくれたことで復活!(ありがとうございます!)
無事に、1人でお部屋に入り、治療を終えられたのでした…!すごい!
「1人でお部屋に入れた!」と自信がついたようで、「次からもう1人で大丈夫!」と言っていました。
5〜7回目
名前を呼ばれると1人でお部屋に入り、わたしはずっと待合室で待っていました。
ニコニコで「治療できた😆!」と毎回戻ってきて、やっと治療を終えることができたのでした。
「できた!」という体験の強さ
今まで、「やりたくないことを頑張る」という体験を、思えば長女はあまりしたことがなかったかもしれません。
ピアノは泣きながら練習していることはありましたが、それはあくまでも「好き」で、「やりたい」からやっていること。
こんなに「嫌だな」「やりたくないな」と感じるのにぶち当たったのは、初めての経験だったと思います。
親や周りの人の励ましの声ももちろん力になったことだと思います。
でも、1番は本人の「できた!」「わたしって、できるんだ!」という成功体験によって、自信がついたようにわたしは思います。
そういう体験をさせてあげられたことを思えば、今回の歯科治療でわたしとパパが大変な思いをしたことも、大きな意味があった…!!と感じます。
成功体験は、脳へ次のような影響をもたらします。
今後の彼女の人生、今回のように「できた!」と感じることばかりではないでしょう。
たくさん失敗したり、「またできなかった…」と自信を失くすことも、きっとある。
そんなときに、一つでも多くの成功体験を思い出して、「あの時もできたんだから、頑張ったらできるかも!」と少しでも前向きに困難に立ち向かってほしい。
どんなに大変なことでも、自分で「やる」と決めて取り組んで、「できた!!」という成功を一つでも多く体験できるように。
そういう「できた!!」の積み重ねが少しでも、彼女の生きていく上での自信になるように。
小さな「できた!」の経験を、たくさん積ませてあげたいなと、今回の歯科治療を通して強く思いました。
次は、「抜歯」!
乳歯がグラグラしているものの、抜けない話は以前お話ししました。
次の受診は、いよいよぐらつく前歯の抜歯…!
今回は麻酔もあるだろうし、「痛みがある」ことは伝えています。
果たして、長女は、どんな姿勢で歯医者へ行くのか…
それはまたの機会にお話しさせてください♪
最後までお読みいただき、ありがとうございました(*’▽’)
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