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長女の妊娠から早7年…3度の妊娠・出産で、わたしが経験したこと

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仕事の話
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我が家の三女、来月保育園入所が決まりまして、わたしももうすぐ仕事復帰します😊

短くも内容の濃い、後悔のない育休になり、嬉しい!

わたしたち夫婦が、長女を妊娠してから早7年…(7年も経つのか…)

いいこと、いやなこと、いろいろ経験しました。

そんな今日は、今まで働いてきた中での妊婦さんとの関わりと、自分の3度の妊娠・出産で経験したことについての体験談をお話ししたいと思います。

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看護師業界は女性の職場。でも…

わたしは、自衛隊での勤務経験(初だし情報です🤭)と、学生時代は飲食・アパレルでの勤務経験があります。

そして、看護学校を卒業してからは、ずっと看護師として働いてきました。

自衛隊は、男性に混じって訓練を行う部隊にいました。わたしがいた部隊は少し特殊で、男性が9割5分、女性はいても数人で、いない年もあるほどの割合。

もちろん訓練はつらかったです。男性に比べるとどうしても身体能力が劣る自分を、何度も呪いました。

ただ、男性が多い職場だからか、世間でセクハラやパワハラが問題となるようになったからか、女性ということに配慮してもらってると感じることは多々ありました(当時は、それが悔しくもあったのですが(笑))。

同期にもたくさん助けられ、感謝の気持ちしかありません。

看護師となってからは、同僚の9割5分が女性。自衛隊とは真逆の男女比の中働くことになりました。

看護師の職場ってドロドロしてそう…

女の嫌なところ、凝縮されてそうだよね

友達からそう言われることもありましたが、わたしにとっては楽しく思うことも多くありました。

仕事の愚痴はみんなで言い合ってストレス発散できるし、

お酒好きの方が多く気軽に飲みに行くこともできたし、

生理などで体調が悪い、気分にムラがあるときには励まし合えたし…

ですが、妊娠・出産や産休・育休については、同性ならではの圧力や暴言を経験したこともあります。

看護師の世界は女性が多い職場ですが、だからといって女性に優しい職場ではない…ということを、独身の頃にも感じ、母になってからはより強く感じるようになりました。

無知が故のわたしの失敗談

まずは独身の頃、妊娠・出産への知識が乏しいがためにわたしがやってしまった失敗談を、いくつか紹介します。

当時、迷惑をかけた先輩には本当に謝りたい…と今は思います。

パンペリの部屋へ妊娠初期の先輩を派遣

独身の頃勤めていた病院は、診療科を問わず臨時手術がかなり入ってくるところでした。

臨時手術が決まったら、まずは執刀医と「すぐに入室させたい(=状態が悪い、あまり時間的猶予がない)」のか、「スタッフの手が空くまで待てる、少し時間的猶予がある」のか話し合います。

問題となるのは、前者のとき。

麻酔科医もオペ室もスタッフも手が空いていれば良いのですが、必ずしもそういう状況とは限りません。

予定手術の入室を遅らせてでも、臨時手術を先に入れなければいけない場合もあります。

もともと勤めていた病院では、一応は「妊娠初期は体調に合わせて柔軟に、入れるオペの外回りをつける」というようなことが言われていました。

が、なかなか実態は伴っていなく、おそらくつわりで具合が悪くても今まで通りの業務をこなしていた先輩が大半だったと思います。

その頃のわたしはリーダーに入り始めたばかりの2年目で、本当の意味で「つわり」というものをよくわかっていませんでした。

そんな中、パンペリ(=汎発性腹膜炎。消化管穿孔などさまざまな理由で起きます)の臨時手術の連絡を受け、「あまり待てないからすぐに入れたい」と執刀医から言われていました。

その時手が空いていたのは、1年目が1人、3年目が1人。

瞬時に「パンペリの臨時手術に当てるとしては、戦闘能力が低い!」と判断。主任へ相談して、手が空いていた妊娠初期の、見るからに具合の悪そうな先輩を派遣。

問題なく終わったのですが…その後、その先輩はしばらく休憩室から出てこられず…

消化管穿孔のオペは、食物の残渣が腹腔内に出ていることが少なくありません。

食物残渣=便。パンペリのオペは、便のにおいの中行われることが多いです。

そんなオペに、つわりで具合の悪い先輩を投入…パワーバランス的に仕方がなかったとはいえ、今なら絶対に避ける選択です…

もう、本当に謝りたい😱すみませんでした。

口が軽い先輩の交渉に失敗

妊娠したことを、周りのスタッフにいつ伝えるか。これは、職場の雰囲気や業務内容、妊婦さん本人の考え方により、そのタイミングは様々ですよね。

オペ室では、さまざまな診療科で、たびたび術中にイメージやポータブルのレントゲン撮影など放射線が出る装置を使用することがあります。

妊娠した場合、ほとんどの施設は人員に余裕があれば、妊婦さんは放射線を使用しないオペにつくことが多いと思います。

わたしがもともと働いていた総合病院でもそれは同じでした。

ある日、10年ほどキャリアが上の先輩がギネ(=産婦人科)を受診したいので、業務調整をしてほしいと師長に相談。

その日リーダーだったわたしは、特に考えず朝イチのオペから先輩を外し、他の先輩へ割り振りました。

ギネ受診から戻ってきた先輩に言われたのは、「妊娠していたので、今日の整形外科のオペは外してほしい」とのこと…!

「おめでとうございます」と伝えはしたものの、人員はカツカツ。

業務を交代するとなれば、代わってくれる人には妊娠していることを話さざるを得ない…という結論に、妊婦さんの先輩と主任と至り、交代を別の先輩に頼むことに。

ここで、人選ミス。わたしは、どんなオペでも対応できるけど、なんとも口の軽い朗らかな先輩を交代要員に選んでしまったのでした。

まだ内緒にして欲しいのですが◯◯さん妊娠されたみたいで。放射線の出るオペから外したいので、変わってもらえませんか?妊娠したことは、他スタッフ知らないのですが

と、妊娠していることは他スタッフへ伝えないでほしいという気持ちをしっかり伝えたつもりでしたが…

業務の交代を快諾してくれたものの、「◯◯は今どこにいるの?」と聞かれ、「詰所です」と答えると、その口の軽い先輩は猛ダッシュ。

そして他スタッフがたくさんいる詰所に入るなり、

◯◯、ご懐妊ー!!!おめでとう!!!

と、大声で叫んだでした…その場にいたオペ室のスタッフ大半に、妊婦さんの意図と反して妊娠が伝わってしまったのです。

後述する予定なのですが、妊娠アウティング(=第三者によって妊娠を吹聴されること)はわたしも今の職場で被害に遭っています。

あれ、本当に精神的にくるんですよね。

意図せずではありますが、自分が妊娠アウティングの片棒を担いでしまったようで…

妊婦さん本人や主任からは「あなたのせいじゃないよ。大丈夫だから気にしないで」と言ってもらえたのですが、しばらく後味は悪かったです。

◯◯さん、本当に申し訳ありませんでした。。

わたしが受けたマタハラ

わたしは、今の職場と一つ前の個人病院で、妊娠・出産に関するハラスメント(=マタニティ・ハラスメント、マタハラ)を受けています。その事例についてご紹介しますね。

長女を妊娠中に受けたマタハラ

長女を妊娠した時に勤めていた個人病院は、どうしても雰囲気に馴染めず、入職してすぐに転職を心に決めていました。

当時、結婚式を控えていたこともあり、「結婚式と新婚旅行が終わったら、退職の意向を伝えて転職活動をしよう」と考えていた矢先、妊娠が発覚。

結婚式翌日、新婚旅行出発の前日に妊娠していることがわかりました。

その時、入職してわずか3ヶ月がすぎたところ。

長く勤めるつもりはなかったとはいえ、あまりに早すぎる妊娠に、正直自分でも「非常識だな」という認識はありました。

でも命は授かり物。当時、いつ子どもができるかわからないし、すぐに妊活を始めたい!と思っていたため、避妊はしていませんでした。

そのため長女の命を諦める選択肢は最初からなく、「何があっても強くあらねば!」という思いで産休まで頑張って働き、産休明けでそのまま退職することを心に決めました。

そして、妊娠がわかった途端、始まるつわり。

食べづわり→吐きづわりで、妊娠20週を超える頃まで本当につらかったです…

ベッドから起き上がることができず、仕事に行けない日も何日もありました。

そんな中、当時の新人教育担当の師長(独身で妊娠経験のない方でした)に呼び出されました。

第一声が、

今回のあなたの妊娠、かなり非常識で迷惑なことという認識はちゃんとある?

で、衝撃。

その後も、

つわりって、仕事に出てきた方が紛れるってわかってる?急な休みはこっちも困るのよ

産休明けで辞めたら、育休手当出ないのはわかってる?お金や制度のことちゃんと勉強しておかないと、子どもがかわいそうだよ

子どものことちゃんと考えてたら、やめる選択肢ないと思うけど

計画性のない親で、産まれてくる子どもがかわいそう

など、わたしの人格や考えを否定されることばかり言われました。

また、その師長からわたしの妊娠を他部署へ勝手に伝えられ、一気に院内中の話題に。

さらに、わたしのことを「教育担当師長の助言も聞かない、非常識で失礼極まりない新人」と誰でも使える共有の休憩室で、他部署の師長へ愚痴っているところに遭遇。

そして、その師長は職場に馴染めなかったのか、突然「やめます」と看護部長へ宣言して、翌日から来なくなり、わたしの産休入りよりも先に退職。

その後どうしているのか知りませんが、「こんなに変な人でも管理職採用されるんだな」と思い、今後の人生の反面教師としようと強く思ったのでした。

主任が飲み会で妊娠アウティング

今の病院にうつり、次女を妊娠した頃、それまで不在だったオペ室の主任に昇進したスタッフがいました。

もともとそのスタッフとわたしは、プライベートな話をする仲ではありませんでした。

が、主任となったため、師長から「妊娠したことを伝えてもいい?」と聞かれ、「大丈夫です。ただ周りのスタッフには、時期が来たら自分で伝えるので、無闇に話さないで欲しい」とわたしの意向を伝えていました。

その数日後、麻酔科のベテラン医師からオペ中に

妊娠したの?

と声をかけられました。

その時も、つわりでかなり具合が悪かったので、顔色や言動でバレちゃったかなぁと思いつつ認め、「どうしてわかったんですか?」と聞いてみると…

さっき、事務でオペ室のスタッフが妊娠した!って大騒ぎから。ピンときちゃった!

…なぜ、自分の妊娠が事務で騒がれているのかわからず、キョトン😶としてしまいました。

よく聞いてみると、事務では産休の補充の人員の求人を出すために動き出そうとしていたようで、「オペ室の師長から人員補充の依頼をしたのかな…?」と考えていました。

その麻酔科医によると、事務で大声で騒いでいたし、他部署のスタッフや師長、主任もいたとのこと。

「えー!そんなところで、わたしの妊娠が意図せず他部署の管理職たちに、大声でバレてしまったのか!」と思い、師長に相談。

人員の補充をかけるなら仕方ないってわかってるけど、もう少しやり方なかったものか…とわたしの想いを伝えると、

「本当にゴメン!!」と突然、師長から謝罪されました。

詳しく話を聞くと、オペ室の主任がプライベートな飲み会でわたしの妊娠を院長にバラし、院長から事務へ「産休に入るスタッフがいるから、人員増やさないと!」と大声で話していたところに麻酔科医が居合わせたということが発覚。

師長の方から主任へは、

  • 妊娠はかなりデリケートなことなので、本人の意図に反して周りに漏らすことは極力避けてほしいこと
  • 人員の補充は、事務と師長で話し合うことため主任には関係がないこと
  • 今回の一件で他部署の管理職やスタッフにも情報が漏れ、本人の意図しない方法での報告になってしまうのは問題であること

を指導してくれたとの話でしたが、わたしとしては納得できず…

妊娠初期は、特に流産の可能性も高く、自分の体調も安定しない時期。

極力ストレスなく過ごしたいのに、この一件でかなり精神的ダメージを受けました。

その後は院内ですれ違う人に

おめでとう!

育休どれくらい取るの?

女の子?男の子?

今何ヶ月??

と妊娠・出産に関する話題を悪気なく振られまくり…

「なぜこんな形で自分の妊娠が院内中にバラされなければいけないんだろう。もし流産してしまったら『ダメでした』とわたしがみんなに伝えなきゃならないの…?」とよくない思考に陥り、悔しくて悲しくて何度も泣きました。

結果的に問題なく次女を出産することができましたが、わたしの中のわだかまりは正直今も消えていません。

ちなみに、主任は「そんなことしていない」の一点張りで認めず、もちろん謝罪もありません。

この主任の一連の行動に関しても、今後の人生で反面教師にすることを強く決意したのでした。

妊娠・出産は

妊娠・出産は非常にデリケートな話題で、妊婦さんの考え方も様々。

妊娠報告の仕方やタイミング、妊娠中の働き方は、本当に人それぞれ。正解はないものです。知り合いや友達が「こうだったから」ということが、自分にも当てはまるとは限りません。

そして、妊娠・出産は女性にしかないライフイベントです。それも、人生の転機となる一大イベント。

妊娠したときから、生活は一変し、子育て中は常に変化し続けていきます。

ただでさえ不安定な妊娠初期に、他人の言動によって心乱されることは極力少ない方がいい。

自分の苦い経験からも、マタハラは本当に許せない。嫌な想いをする妊婦さんが減って、妊婦さんや子育て世代に優しい環境であってほしいと強く願います

その環境を整えることが、少子化対策の第一歩だと思うし、未来を担う子どもを産み、育てていくわたしたちがもっと声をあげるべきことでもあると考えています。

悲しいことだけど、理不尽を感じることには、声を上げなければ何も変わっていきません。

世の中は「言ったもの勝ち」というのが、わたしが最近よく思うこと。

自分たちが子育てしやすい社会にするために、今後子どもを産み育てる人たちが生きやすい社会にするために、マタハラや子どもに関する理不尽な対応に、声を上げていきましょう!

最後に

わたしの苦い失敗談や、自分が受けたマタハラの経験談、いかがでしたか?

皆さんは、妊娠中や子育て中に嫌な想いをしていませんか?

わたしたち自身のために、それから、今後子育てしていく人たちのために。

今感じていることを、声に出していきましょう!一人一人の声は小さくても、出し続けることで小さな波紋を起こすことはできます。

そしてそれがやがて大きな問題提起になることを信じて、今日もブログを書いています✍

最後までお読みいただき、ありがとうございました(*’▽’)

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