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時短vsフルタイム、子持ちvs子なし…絶えない職場での争いへのオペ看ママの意見

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仕事の話
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今日はよくSNS上で争いが繰り広げられる、「時短勤務vsフルタイム」「子持ちvs子なし」の争いについて、わたしの熱い見解と意見を述べたいと思います!

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オペ看ママまりまの経歴

ここでもう一度、わたしの経歴についてお話しておきますね。

独身時代:総合病院手術室でフルタイム勤務

新卒から3年間、総合病院の手術室で働いていました。

脳外、心外以外の科がある2次救急の病院で、臨時・緊急手術もバンバン入ってくる手術室でした。

その病院は地方都市の病院で働いており、大きな都市のような「当番病院」はなく、毎日救急外来を開けており救急車も基本断らないスタンス。夜中の呼び出しも多々ありました。

そこは地方都市の比較的規模の大きな病院で、都市部のような「当番病院」はなく、毎日救急外来を開けており救急車も基本断らないスタンス。夜中の呼び出しも多々ありました。

手術室は「水物」とよく表現され、手術がたくさんある日は忙しく、逆に少ない日はとことん少ないです。毎日の業務量は差があり、何十件もオペがある日もあれば、数件しかない日もあります。

そして不思議なことに忙しい日は続くことが多くて、月の残業時間は数時間のこともあれば、50時間を超えることもありました。

そんな手術室でも、子どもがいながらフルタイムで働いている先輩は数人はいました。

中にはオンコール対応をしている方もいたのですが、時短勤務をしていて残業しない先輩がほとんどでした。

当時、独身でまだまだ勉強することが多かったわたしは、急に先輩が休んだ時、早退した時、時短の先輩の終業後の交代が必要な時、長時間手術の時…いろんなときに駆り出されていました。

基本的に仕事は好きだったし、いろんな手術に入れることが楽しかった当時は「なんでわたしばっかり…」と思うことはあまりなかったです。

でも、自分の心身が疲れている時や終業後に予定があるときは、上記のような考えが浮かぶこともありました。。

結婚後子なし時代:整形、一般外科の手術室でフルタイム勤務

結婚後は少し規模の小さい整形外科と一般外科の病院の手術室でフルタイム勤務をしていました。

この病院は全体的に本当に雰囲気になじめなくて…詳細は伏せますが、本当に勤務中も納得できないことばかりで、「転職って難しいな」と感じることが多かったです。

なので入職後、すぐに長女を妊娠し、産休明けで退職しました。

このときは手術室のスタッフは年配の方が多く、手術件数もそんなに多くはなかったのでのんびりと働いていました。

一般外科、消化器外科はあったので臨時手術はたまにあり、ほぼ呼び出しはないけれどオンコール体制をとっている病院でした。

が、妊娠中だったためわたしは免除してもらっていました。

残業は多くても月10時間程度。それまで働いていた総合病院とは全然違い、「こんな世界もあるんだなぁ」と感じました。

長女出産後:整形外科単科の手術室でフルタイム勤務

長女出産後、生後半年になる頃に転職し、今の整形外科単科の病院の手術室で働き始めました。

整形外科単科のためオンコールはなく、残業も多くても月数時間。

たまに残業があるときは、師長や周りのスタッフの気遣いで、わたしはほぼ免除してもらっていました。

スタッフは小学生~中学生からの子育て中の方が多く、「ママのかわりはいないから帰りなさい。こっちは誰でも大丈夫だから」と言ってくれていて、本当にありがたかった…!

そして長女が2歳になる頃、病院を建て替えて少し規模が大きくなりました。

この頃に、わたしは次女を妊娠し、産休・育休に入ります。

次女出産後:整形外科単科の手術室で時短勤務

次女出産後は、長女の保育園問題もあり、1時間時短勤務を取りました。

長女の保育園問題については、こちらの記事をご覧ください…わたしの保活の大失敗です。

手術室が大きくなってから、時短勤務をとるのは実はわたしが初めてでした。

その頃も、変わらず残業時間は多くても月数時間程度。

時短を取ったことでわたしの残業時間は0になり、毎日定時に退勤する生活でした。

が、入る手術はフルタイム勤務の人たちと変わりはなかったし、1時間勤務時間が短い分、術前訪問や翌日の手術準備にかけられる時間は減り、よりタイトなタイムスケジュールになりました。

自分での時間管理、業務の組み立て、準備ができない・間に合わないときは早めにリーダーや主任に相談しながら仕事を進めていくことは、最初のうちはなかなかに難しく、失敗も多々ありました。。

そして、三女を妊娠し産休入り。復帰後も引き続き1時間の時短勤務をする予定です。

看護師業界は常に人手不足

手術室の規模が大きくなり、スタッフの数が増えてからは独身の方、若いスタッフ、少し年齢が上のスタッフが増えて、ママナースや時短勤務者への風当たりが強くなりました。

  • あの人たち(ママナースや時短勤務者)は残業しなくていいのずるい!
  • 小学生の子がいても大変なのに、子どもが小学生になると時短も残業免除もなくて不公平!
  • 結婚したり出産したりして、残業できなくなるから若い人とるのやめてほしい
  • 途中で仕事代わるの嫌なんだけど…最後までできない仕事ならやらないでほしい

実際に、わたしやそのほかの子育て中のスタッフが言われたことのある言葉です。

医療現場では、現場の声が上層部に届かずに人員が補充されないことが多々あるなぁと働いていて感じます。

病院経営も、ボランティアではありません。どこの部署も限られた人員の中で、最大限患者さんのためになるよう、そして病院の利益につながるようにしていかなければならないのは仕方のないことです。

特に手術室では病棟と違い、看護師の配置人数や、手術に関わる看護師の人数でとれる加算はありません。

オペが多い日や少ない日の波もあるので、あまり多く人員を配置できないという面も理解できます。

理想としては、オペ室の業務が忙しいときに病棟や外来から人員を借りられたら良いのではと思うのですが、そもそも他部署も人員はカツカツ。

加えて、特殊なオペ室業務は看護師経験があるからといってすぐにできるものでもありません。

このような事情からも、フルタイムで働くスタッフや、子どもがいても「時短勤務」や「残業免除」の対象外となる年齢のスタッフから不平不満が出てしまうのかなと思います。

わたしも独身時代は「不公平」に感じることはよくありました。

ただ、独身時代に総合病院で働いていた頃のわたしは、仕事を全うできないことへの不完全燃焼感や、急なお休み・誰かに仕事を代わってもらうことの申し訳なさに対しての理解は全然不十分だったなと今は思います。

「現場のスタッフが子育て中のスタッフに対して不平不満を言う」ことが問題なのではなく、

「スタッフ全員がお互い様だと感じられる人員の充足」ができていないことが問題であると今は考えています。

時短勤務者はズルをしているのか?

はじめに言っておきますが、「時短勤務者はずるい」「残業免除をしている人はずるい」という意見は、お門違いです!そんなことを言われる筋合いは、一切ありません!

なぜなら、時短勤務や残業免除は法律や就業規則に則っている正当な権利だからです。

ズルではないし、楽をしているわけでもない。

子育てをしながら働いていく上で、必要な制度だから利用している。ただそれだけです。

その分お給料もカットされています。

その点について、どうこう言われるのは本当に不快でしかありません。

もし、職場でそういうようなことを言われて心を痛めているママさんがいたら、そういう意見は聞いてるだけで無駄です!「気にしない」が1番大事!(難しいけどね)

どうしたらみんなが気持ちよく働くことができるのか?

現場で働く、いちスタッフであるわたしが考えていることをお話していきますね。

管理職が子育て中のスタッフに対する悪口を言わない

以前もお話しましたが、職場の雰囲気というのは良くも悪くも管理職の色が出ます。

なので職場長が、まずは子育てスタッフに寛容になることが大切。

急なお休みや、早退に対して現場のスタッフから文句が出るのは、ある程度は仕方のないことだとわたしは思います。

自分も、朝出勤して急に「TKAの器械出しやって!」って言われたら、「ま、まじか…」とは思いますからね( ;∀;)

ただ、いちスタッフが文句を言うのと、役職のついた「師長」が文句を言う、またはスタッフの文句に乗っかるというのは違うと思います。

文句を言うスタッフがいたら「迷惑かけてごめんね。でも頑張ろう」など、前向きにスタッフが仕事に取り組め、休んだスタッフを下げないように声をかけてほしいなと思います。

人員の補充、業務量の調整をしてほしい

手術室では、たまに「だれが担当するか手術が始まるギリギリまで決まらない」状況になることがあります。

もともと忙しい日に、追加で臨時手術がたくさん入ったりすると、どれか手術が終わらないと誰も入れない…という状況。

こういう状況になると、だんだんみんなの心が荒む!

あとは、絶対に時間内に終わらない手術が、予定の段階から入っていること。残業確定は、働く前からため息が出てしまいます。

ここは、人員が少ないということを管理職がもっとアピールしてほしい!

それから、最初から残業確定の手術は入れないでほしい!まあ、だからといってDrが無理やり時間内になるように予定手術時間を調整されても困るのですが…

誰が休んでも、快く仕事を代われるくらい経験を積む

これは現場のスタッフなら全員こういう気持ちを持ってほしい!と思っていることです。

当日スタッフが休む理由は、子どもの体調不良だけではありません。

子どもがいなくても、自分の親が急に具合が悪くなるかもしれないし、自分が体調不良になるかもしれない。

誰にでも、当日欠勤する可能性があります。

そのとき、「いいですよ」「わたしやりますよ」と言えるくらい、いろんな手術への理解を深めることが大切です。

わたしは、ありがたいことに子どもの体調不良で仕事を休むことは少ないです。

が、他のスタッフが当日急にお休みをしたときんは「わたしやりますよ」と積極的に声をかけると自分で決めています(もちろん自分の仕事に余裕があるときだけ!キャパオーバーになりそうなときは静かにしています)

その理由は、いつか自分が逆の立場になったときに気持ちよく代わってもらいたいから、です。

誰でも、予定していた以上の仕事を抱えることは嫌ですよね。

ただそのときに、「いつもやってくれてるしな…」と少しでも代わってくれる人が感じてくれるように、やれる日はやる。

普段からいろんな手術に積極的に関わって、理解を深めるよう努力しています。

嫌なことを言うスタッフとは関わらない

自分なりに気持ちよく働くために努力していても、やっぱり人の悪口や仕事の愚痴でしかコミュニケーションを取れない人は一定数います。

そういう人とは、極力関わらない。

わたしは職場では業務に必要なこと以外、コミュニケーションをとって仲良くなる必要はないと考えています。

もちろん気が合う人とは世間話もするし、遊びに行ったり飲みに行ったりもするけれど、そうでない人とは必要以上に関わりません。

人の悪口を聞くのも言うのも疲れるし、過剰な愚痴を聞かされるのも疲れる。

仕事に育児に家事に忙しいので、そんなことで疲れている場合ではありません。

そういう人と同じ手術を担当することになっても、準備時間は必要以上に話さないし、無言の時間が流れることも多々あります。

患者さんが無事に手術を終えられ、円滑に仕事が進んでいけばそれでいいのではないかと考えています。

自分の仕事は抜けなくやる

仕事の抜けが多いと、それだけで一緒に働くスタッフからの信頼はなくなります。

そして、そういう隙があると「これだから子どもいる人はさ…」と、よくわからないことを勝手に関連付けられて、あることないこと吹聴されます(え、わたしだけ?)。

だから、自分の仕事は抜けなくやる。

だれかに途中で代わってもらうことになっても迷惑をかけないように、確認は怠りません。

それでも、人間なので抜けてしまうことはあります。

でも普段から抜けなく仕事をやり切るようにしていると、「あなたでもそんなことあるんだね、でも大丈夫だよ」と励まされることが多いです。

最後に

以上が、わたしが考える職場での争いの現状や、気持ちよく働くために必要なことです。

もちろん全部を一気に実現することは難しいし、たくさんの人が一緒に働く組織では解消しきれない部分もあると思います。

時短勤務でも、残業免除してもらっていても、子育てしていても、わたしは働き続けたい。

「母」でも「妻」でもない、わたし個人で社会とのつながりを持ちたい。

現場で、子育てしながら働く人が窮屈でなく自分らしく働いていけるような社会にしていきたい。

そのためにはどうしたらよいのか?これからも考えていきたいなと思います。

皆さんは、こういう争いがどうやったら少なくなって、みんなが生きやすい社会になっていくと思いますか??

最後までお読みいただき、ありがとうございました(*’▽’)

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