総合病院で働いている頃は、まあまあな頻度で呼び出しがありました。月にオンコール当番は平日に6回、土日は2回が基本で、多い時は毎回呼び出しがあることも…💦
今日はわたしが経験した「まさに今、もう少しで◯◯だったのに…!」のタイミングで呼び出された体験を紹介したいと思います!
ハンバーグが出てくるところだったのに…!
看護師になって2年目、手術室業務にもだいぶ慣れてきた頃でした。
手術室の同期、仲の良いDrと先輩とお昼にハンバーグを食べに行っていた時です。Drが車を出してくれ、みんなで注文した後、毎日の仕事の愚痴やプライベートなことを話している時。
同僚たちの品物が運ばれてきて、「次はわたしのハンバーグだな!」と思っていたところ、オンコール用の携帯が鳴る…
当時勤めていた病院は、オンコール当番が持って帰る専用の携帯があり、呼び出しがある場合は当直の師長や部長からその携帯に連絡がくるシステムでした。
「え…(`・ω・´)!」と思いながら、電話に出る。このときは確か緊急カイザーでの呼び出しでした。。。
泣く泣くハンバーグを諦め、代金を置いてタクシーを呼び、病院へ向かいました…
あと10分はやくお店に行っていたら、おいしいハンバーグが食べられたのに…と思いながら、お腹ぺこぺこのまま働きました。
彼氏がもうすぐ到着するところだったのに…!
看護学生の頃から今のパパとお付き合いしていて、働き始めてからは車で数時間かかる距離で遠距離恋愛をしていました。
その日は、パパがお休みで久しぶりにゆっくりわたしの家に遊びにくる予定でした。
高速バスで彼氏が向かってきている中、「早く会いたいなぁ〜」と思いながら待っていると、オンコール用の携帯が鳴り出す…
またまた「えぇ(`・ω・´)!」と思いながら電話に出る。
このときは確か、透析用のシャントが詰まってしまい、血栓除去をする手術だったと思います。この時には車を持っていたので、急いで飛ばして病院へ向かいました。
手術が無事に終わり、爆速で手術室と使用した器械を片付けて帰路につきました。
彼氏はちなみに、わたしの仕事が終わるまで数時間、近所のカフェで時間を潰していたのでした…ゴメンね🙇♀️
忘年会の二次会に行くところだったのに…!
オンコール当番の日は、お酒を飲むことはありませんでした。万が一呼び出された時、車に乗れないと困るし、何より酩酊した人に手術を担当されたくはないですよね。。
オンコール当番の日にお酒を飲んではいけない!と直接指導されたことはありませんでしたが、手術室では暗黙の了解でした。
それなのになぜか、呼び出しや緊急手術がない限りは病院の忘年会に出席することは強制されていました…!今考えても謎すぎる。。そういう会に参加するのは好きなのですが、お酒が飲めないと楽しさは半減…
そのときは病院の忘年会を終えて、酔っ払った先輩たちの手を引いて二次会の会場へ移動しているところでした。
同じくオンコール当番だった先輩と「みんな楽しそうですね…」と羨ましそうに見ていると、どこからか「ピリリリリリ…」とオンコール当番用の携帯の着信音が聞こえる…
「え、まじ…?(`・ω・´)」と思いながら携帯をとると、緊急手術での呼び出し…!
転倒による外傷の方でした…詳しいことは伏せますが、出血も多く結構大変な症例でした。。。仕事が終わったときにはもう真夜中。トホホな忘年会の思い出です。
朝早く空港へ向かうはずだったのに…!
その時は、いとこが結婚式を挙げるということで、土曜日の8時半にオンコール当番が終わったと同時に空港へ急いで向かって飛行機に乗る予定でした。
前日の夜パッキングを終え、玄関に準備し、あとは朝8時半にオンコール当番が終わったら急いで出発するだけ!…だったのですが…
土曜日の夜更け、突然暗闇でオンコール用の携帯が鳴りました。寝ぼけたまま電話に出ると、「アッペ(=いわゆる盲腸)!結構急いでる!」とのこと…
「まじか…(`・ω・´)」と思って急いで準備。ノーメイク、顔も洗わないまま服だけ着替えて車を飛ばして病院へ向かいました。(某雑誌の企画のような、バッチリメイクにお洒落な服での出勤とは程遠いです)
8時半に自宅を出発すれば間に合う時間の飛行機をとったのですが、逆算した結果手術は終わるけど、部屋の掃除や器械の洗浄は8時半には終わらないということを認めざるを得ませんでした…飛行機、あきらめるしかないか…
結果的にはもう一件別の緊急手術が入って、当日のオンコール当番を呼び出すことになったのと、一緒に当番だった先輩の配慮もあり8時20分ころ退勤、帰宅して烏の行水のようにシャワーを浴びて8時45分には出発。ギリッギリで空港に着いて、飛行機には間に合ったのでした…!
「◯◯便のお客様ー!」と言っているグランドスタッフに手を挙げ、一緒に走って保安検査場を通ったのは、あれが最初で最後です。。
オンコールで呼ばれる時症例は様々!
他にもびっくりするような緊急手術で呼ばれたこともあります。夜中、寝ぼけた頭では電話での一回の説明で理解できないような症例も…
中には命に関わるようなシビアな症例もありました。夜中の緊急手術は日勤帯と比べて人員も少なく患者さんの状況も悪いことが多くて、怖い経験も何度もしてきました。
その時の経験は、今の自分の看護に確実に活きています。いろんな経験ができた総合病院での勤務はとても勉強になったなと今は思います!(毎日忙しくていやになったこともあったけれど!)
以上が、わたしが経験したオンコールの実際です♪
最後までお読みいただき、ありがとうございました(*’▽’)
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