スポンサーリンク

オペ看歴10年のママが考える、オペ室に向いている人と向いていない人

スポンサーリンク
仕事の話
スポンサーリンク

人は誰でも、得意なこと不得意なことってありますよね。プライベートのことなら、苦手なことは「やらない」という選択ができますが、仕事となるとそうはいかないこともあります。

今日は、

  • オペ室に向いている人
  • オペ室に向いていない人

について、わたしの考えをお話したいと思います!

スポンサーリンク

オペ室業務に向いている人とは?

前に、外回り業務器械出し業務についての記事を書きました。それぞれリンクしてありますので、まだお読みでない方は読んでみてください。

それでは早速、私が考えるオペ室に向いている人はこんな感じの印象です。

Drと話すこと、Drに意見することに嫌悪感がない人!

オペ室の業務で、病棟と大きく違うところは

「患者さんが入室しているときは常にDrと一緒に仕事をする」というところだと思います。

全身麻酔の患者さんなら、外回りと器械出し看護師、必要であればお手伝いの看護師がもう1〜2名。それから麻酔科医、執刀医、助手(=ネーベン)が必要ならDrもう1〜2名…というように、常にDrと仕事をする必要があります。

必要な器械や、手術進行についてDrに確認したり、手術体位については手技のやりやすさと患者さんの安全について、看護師から意見することもあります。

どうしてもDrと話す機会が多くなるため、それが苦じゃない人は向いていると思います

初対面の人とスムーズに話をする能力

整形外科だと特に多いと思うのですが、月に数回しか手術室に登場しないバイトのDrなんかもいます。

ガウンのサイズも手袋のサイズもわからない…それから、メーカーの営業さんや器械などのディーラーさん、初めて会う人と手術手技や器械の使い方について話さなければならないことも多いです

なので、クローズな人間関係が好きな人は向いてないかもしれません。

臨機応変に状況に応じて対応していける能力

これは慣れも大切だと思うのですが、麻酔中・手術中は同じ経過を辿る患者さんは誰1人いません。

バイタルサインの変化の仕方やその度合い、薬剤の投与量も患者さんによって様々です。手術手技も患者さんの背景によっては微妙に違っていくことも。

必要な場面で、必要な処置がわかり、Drの指示のもと迅速に対応していくことが必要です。

最初は自信がなくても、これに関しては場数を踏んで経験を積むことでカバーしていくことができます!

新しいことを学んでいくのが好きな人

医療業界にいれば、何年経っても新しいことを学んでいく必要があると思いますが、オペ室は特にその色が強いです。

Drごとに同じ手術でも使う器械や手技が違うことはよくあります。

「習うより慣れろ」的な側面もありますが、やっぱり事前学習や事後学習は大切

それが苦じゃない人は向いているかと思います!

気遣いができる人

これはわたしは1番大事だと思います!

外回りでも器械出しでも、仕事ができる人はよく気がつく人が多いです!

こちらの気遣いひとつで、麻酔がスムーズにかけられたり、術中の手技が滞りなく進んだりする場面は多くあります。

いつも全員に気を遣う必要は全っ然ないですが、業務中はDrや他のスタッフの様子をよく見て先回りして行動していける人は手術室、向いてると思います!

オペ室業務に向いていない人とは?

あくまでわたしが感じることや見聞きしたことがもとになります!参考程度にご覧ください!

仕事を誰かに見られながらやることに抵抗がある人

よく「手術室がイヤ」という人には、こう言われることが多いです。

特に器械出しだと、自分の動向をみんなに見られる場面も多々あります

たしかに「器械出し待ち」みたいな状況になることもありますが、これは慣れたら大丈夫。

それに、命の危機的な状況でなければDrも待ってくれることが多いです。

5日勤がイヤ

大きな病院だと手術室もシフト制で、夜勤や当直がついていることもありますが、わたしがおすすめする整形の手術室だと5日勤土日祝休みというところが多いです。

病棟だと5日勤だとかなりガッガリするみたいですよね。。

ただこれも慣れが大事かな?わたしは新卒から5日勤しか経験したことがないので、特別つらくはないです!

あまりに心配性すぎる人

手術室では基本的にミキシングの詳細な指示書は出ません。

準備する薬剤が羅列していて、希釈などは書かれないことが多いと思います。

そして、麻酔科医によっては小児で使用する薬剤、患者さんの背景によっては通常時の希釈と変えることもあります。

投与量についても、目安はありますが状況に応じて麻酔科医が判断し、口頭指示が出されます。指示書で確認しながら投与する施設はないと思います(あくまでわたしの経験上です)。

また、器械出し業務では滅菌依頼したものは手術当日に器械を展開するまでその中身は確認できません。「あの器械、ちゃんと入れたかな…」と思っても、滅菌してしまったらもう開けられないのです。

もちろん自分で滅菌前の器械を写真に撮ったり、薬剤については自作のメモを使ったり麻酔科医にとことん確認するなどの対策もありますが、あまりに心配性の人は心が疲れてしまうかもしれません。

スルースキルがない人

今まで手術室で働いてきて、Drから叱責されたことは数えきれないくらいあります。

「自分が悪かったな…」と思うこともあれば、「それ八つ当たりじゃね?」と思うこともあります。

しかし、その都度全力で落ち込んだり反抗していては仕事になりません。注意・叱責されたらその事実だけ受け取って、相手の感情的な部分はスルーする力も必要です

場が収まるなら、思っていなくても「スミマセン😬(棒読み)」ということが必要な場面もあります。Drの言葉がグサグサ刺さりまくって、心がつらくなる人はあまり向いていないかもしれません。

手荒れがひどい人

手術時手洗いで使用するのは、消毒薬が入った洗浄液です。

一般的なものよりも洗浄力が強く、刺激が強いもの。冬になるとただでさえ乾燥して手荒れすることがあるのに、そこに手術時手洗いを行うとめちゃくちゃ乾燥して痒くなります。

そして、一度手荒れしてじゅくじゅくになってしまうと、なかなか治りません。

手荒れしたら器械出しを外してもらっている人もいますが、完全に治ることはないみたいです。

結局、手洗いを再開すると手荒れがひどくなってしまうそう💧

今まで手荒れしたことがなかったのに、手術室にきて急にするようになったという人もいるので、もともと肌が弱かったり手荒れしがちな人はあまり向かないかもしれません。

が、ハンドクリームを塗ったりステロイドを使ったり…といろいろと対策はありそうです。

「オペ看」はみんなが思うより普通の人

オペ室の向き不向きについてお話してきましたが、いかがでしたか?他のご意見があれば、いろいろお待ちしています♪

最後に言いたいのは、皆さんが思っているよりもオペ看って普通の人です!

特別仕事ができないとなれないとか、急変対応に強くないとダメとか、Dr並の知識がないとなれないとか、そんなことはありません。Drと仲が良い人が多いのは、単に距離が近いからだと思います。

手術手技や麻酔に関する知識も、経験を積めば必ず身につきます。

手術室で看護師が行う手技に、習得が非常に難しいことはなく、あとは「どれだけ気遣って先回りできるか」です。

1人でも多くの人が、手術看護に興味を持ってくれたら嬉しいです☺️!

最後までお読みいただき、ありがとうございました(*’▽’)

コメント

タイトルとURLをコピーしました