結婚したり、子どもが産まれたり。今の働き方に悩んで、転職を考えることって、ライフステージの変化によってたくさんありますよね。
本日は、
- 看護師ママの病院、オペ室の選び方のポイント
- まりまの転職体験談
- 総合病院と個人病院、働きやすいのはどっち?
についてお話ししたいと思います。
看護師ママの病院、オペ室の選び方のポイントとは?
子どもがいる中で転職を考えるときって、
- 出産して、残業や休日出勤など子どもがいない時期のように働くことができない…
- 育休復帰したけれど、もう少し余裕をもって働きたい…
- 子どもが小学生になって、今までと生活リズムが変わってしまった
など、ライフステージの変化がきっかけになることが多いですよね。
でも、転職サイトを見ていてもどういう病院やどういう条件が働きやすいのかってわからない…
わたしは過去に2回、転職エージェントを介して転職しています。
その中で感じた「病院選びのポイント」だと感じたことをお伝えします。
看護師ママの病院や手術室の選び方
手術室で働く前提で求人を見るときは、まず診療科を見ます。
消化器外科、産婦人科、耳鼻科などは緊急手術を行わなければならない疾患があります。アッペ(いわゆる盲腸)、カイザー(帝王切開ですね)、深頸部膿瘍や気道閉塞…
そういった診療科だと、オンコール体制を取っている病院が多く、オンコールができない人はそもそも採用していない場合もあります。
どうしても診療科にこだわりがある場合を除いて、避けた方が無難です。
病院によっては、事前に決まっている定期手術以外は行っていない病院もあるので、必要なときは確認してみてください。
わたしが働いている整形外科単科の病院では、夜中に呼び出しがあるような緊急手術はほとんどありません。年に1回か2回ほど。そのほとんどが、脊椎手術の術後。そもそも脊椎外科のない整形外科病院なら、夜中の呼び出しはほぼないと思います。
次は、オンコール体制の有無を見てください。
オンコールとして、毎日当番をつけているのか、緊急手術があった場合に出てこられる人を招集する形なのか。病院によって、そのやり方はいろいろあります。これも、病院に問い合わせるか、エージェントに確認すると良いです。
ただ、オンコールは基本的に小さい子、特に未就学児がいる場合は難しいと思ってください。病院によっては「夜間も院内保育園に預けられるので、オンコールやってもらえます」と言われることがあるのですが…夜中、眠っている子どもを起こして、ある程度外に出られる格好に着替えさせて、車に乗せて、病院についたら保育園まで走って…となると、あまり現実的ではありません。ママにとっても、子どもにとっても負担が大きいです。
旦那さんが見てくれるなら良いのですが、基本的にオンコールは平日は終業後~翌日始業まで、休日は8時半~翌日8時半までの当番になるため、保育園の閉園時間までに旦那さんが帰ってこられる且つ翌日の登園時間まで見られる環境でなければ難しいです。
そして、大事な残業時間を見ます。
大体の病院が、残業時間を少な目に求人を出しているとわたしは考えているので、求人に出ている時間+5時間ほどで見積もっています。残業は週に何日くらいの頻度で、1日何時間残ることが多いのか、エージェントや病院に問い合わせましょう。今働いている病院は入職してすぐは残業免除申請ができないなどの条件がありました。各種の申請に「試用期間は除く」「入職後半年以降申請可能」などの条件がないかもチェックしておきます。
転職エージェントを通している場合は、
- 全スタッフの中で子どもがいる人はどれくらいなのか
- 緊急手術での呼び出しの頻度(オンコール体制をとっていなくても呼び出しがある場合があります)
- 臨時手術が多いのか(多い場合は残業時間が多い可能性があります)
など聞いてみても良いと思います。エージェントがわからないことについては、面接時に聞いてみてくださいと言われると思うので、その場合は面接で直接確認しても良いでしょう。
ちなみに、エージェントと合わないなと感じたら交代をお願いしても良いです。子育てしながらの転職となると、子どもが中心の生活の中時間に追われていて、合わない人と電話やラインでやり取りする時間がもったいないからです。わたしも転職エージェントのサイトから問い合わせて、担当者を変えてもらったことがありますが、理由を聞かれたくらいで特に何事もなく変わってもらえました。
オペ看ママ、まりまの転職体験談
わたしは、新卒で働いていた総合病院から外科・整形外科の病院へ、
2件目の病院を長女の産休明けで対象してから今の病院への2回、転職エージェントを通して転職しています。
1度目は看護roo、2度目はマイナビ看護師で就職を決めました。
どちらの担当者の方も非常に対応が早く、電話面談や面接の日程調整などスムーズに行うことができましたし、こちらの条件に合った求人をたくさん見せてくれました。
その中で、わたしが「これ聞いといた方がよかったな」と思うことを何点かお話しします。
- 職場の年齢層。1度目の転職で就職した病院は、入職してから知ったのですが所謂「お局」が手術室にいたようです。わたしが入職する少し前に看護部長と揉め、急遽対象されたとか…「ママさん大歓迎!」と求人に記載があるのに、あまりにも高い年齢層だと「若い人が定着しない理由があるのかも」と想像できます。
- 手術室のスタッフの数。年間の手術件数、手術室の数に対してスタッフの数が少ないとなると、急なお休みが取りにくそう…と想像できます。わたしが今勤めている病院は、手術件数は約3000件、手術室は5室、看護師・ME合わせて18人ほどです。休みは割と取りやすいし、急なお休みにも対応していただいてます。
- 自分の出した条件のどこかを妥協すれば受けられる求人はあるか?ということ。正直、自分の条件に100%合致する病院を見つけることはかなり難しいです。絶対に譲れない条件と、妥協できる条件をしっかり考えておく必要があります。わたしの場合は、絶対に譲れないのは「オンコールがないこと」と「残業が月5時間以内」と「夜勤がないこと」の3点。逆に、ある程度妥協できるのは「通勤時間(車で約40分ほどかかります)」と「整形外科であること(当時は整形の手術が大の苦手で、できれば避けたかったのです)」でした。通勤時間、整形外科病院でも良いと条件を緩和して、今の病院を紹介してもらえました。
総合病院か、個人病院・単科の病院が良いか
わたしの経験や看護師仲間に聞く話の限りですが、総合病院のメリットとしては
- 看護休暇が有給、時短勤務を取れる期間が長いなど福利厚生がしっかりしている。
- 症例数が多く、自分のスキルアップにつながる。
- 院内保育園があれば保活の必要がない。
逆にデメリットとしては、
- とにかく忙しい!
- 臨時手術、緊急手術が多く残業時間が多い施設が多い。
- 診療科が多いと、その分覚えること、勉強することは多く勉強時間が足りない。
- オンコール、夜勤必須な施設が多い。
個人病院や単科の病院メリットとしては、
- 診療科が単科、または比較的少なく、その科に特化した手術・疾患への理解を深められる。
- オンコールや呼び出しが少ない、残業時間が少ない施設が多い。
- 看護師ママが多い施設だと、急なお休みなどへの理解がある。
デメリットとしては、
- 総合病院よりはオペ室スタッフの数が少なく、長く勤めてる人が多いと良くも悪くも、そのオペ室のカラーが雰囲気に出やすい。
- 麻酔や手術もその科に特化しているため、他科の知識を深めるのは難しい。
- オペ室と外来や検査室の兼務などの病院もあり、オペ室業務だけを行いたい人には向かない場合もある。
個人的な意見としては、結婚・出産前から勤めているのが総合病院の場合は、残業免除や時短などの条件が合えばそのまま在籍した方が福利厚生が整っていると思います。
逆に、出産後、子どもがいる状態で転職するなら個人病院やオンコールのない単科の病院を選んだ方が働きやすい場合が多いと感じます。
たくさん考えて調べて、後悔のない転職を
いかがでしたか?わたしが思う、病院・オペ室選びのポイントについてお伝えしてきました。
ママになると、結婚前や出産前のように身軽に転職することが難しくなると思います。家族で生活していくこと、子どもを育てていくにはある程度お金が必要だし、転職を繰り返して合う職場を見つけることはなるべくならしたくないですからね。
その分、1回の転職にはゆっくり時間をかけて、たくさんいろんな人に情報をもらって、考えて考えて、後悔のない選択をしたいものです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました(*’▽’)
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