28日、千葉県松戸市で母親が生後4ヶ月の男の子を殺害する事件が起きました。今月初めには、埼玉県戸田市でも生後4ヶ月の男の子を母親が殺害する事件がありました。同じ子どもを持つ母親として、本当に胸が痛いです。
今日は、この事件についてわたしが思うことをお話したいと思います。
事件の概要
- 母親から「子どもを殺した」と通報があり警察が家に駆けつけると、母親が死亡した赤ちゃんを抱いていた
- 自宅の浴槽に沈めて赤ちゃんを殺害した容疑で母親を逮捕した
- 母親は容疑を認めて「育児をしていく自信がなくなった」と話している
(千葉 松戸 乳児死亡 殺人の疑いで通報の母親を逮捕|NHK 首都圏のニュースより)
今朝のニュースで新しく情報があり、事件当日、児童相談所の職員が訪問する予定だったこともわかりました。
生後4ヶ月ってどんな時期なのか?
生後4ヶ月って、どんな時期なのでしょうか。
生後4ヶ月になると、首がすわって、縦抱きやおんぶもできるようになります。個人差はあるものの、睡眠リズムも安定しはじめ、ママやパパも「少しだけラクになったかな?」と感じてくるかもしれません。まわりのものに興味津々で、あやしたり一緒に遊んだりすることが、ますます楽しくなってくる頃です。(引用:生後4ヶ月の赤ちゃんの成長・発達ーお世話や遊びのポイントを解説!-おむつのムーニー 公式 ユニ・チャーム)
生後4ヶ月の時期には「睡眠退行」が見られる赤ちゃんもいます。睡眠退行とは、一定になってきた赤ちゃんの睡眠時間が、また不規則に戻ってしまう状態のことです。ある程度まとまって寝ていたのがまた夜中に起きるようになってしまうと、ママやパパの体も疲れてしまうかもしれません。ただ、睡眠退行は赤ちゃんの脳が発達していく過程で表れるといわれています。睡眠退行はずっと続くわけではないため、赤ちゃんの成長による変化と捉えられるとよいでしょう。(引用:【医師解説】生後4ヶ月の赤ちゃんの成長とは?体重・睡眠時間・できるようになることやお世話のポイントを解説)
できることが増えてくる反面、睡眠については乱れる子もいるようですね。
我が家の長女は、もともと寝ない子、ずっとぐずぐずしている子だったので、4ヶ月で突然大変になったなとは思いませんでした。夜泣いて寝ないだけでなく、黄昏泣きもひどくて毎日日が暮れるのが怖かったのを覚えています。
次女は、新生児期からねんねがとても上手でしたが、4ヶ月頃に急に寝なくなったなと感じたことはなかったように思います。
三女はこれから生後4ヶ月を迎えますが、今のところ睡眠の変化は見られていません。新生児期から変わらず、ねんね上手です。
我が子3人で比べても思うのですが、赤ちゃんって本当に個性豊かで個人差が大きい!立派に1人の人間なんだから当たり前ですが、つい忘れがちなことです。
育児書に書いてあるのは、あくまでも目安で、その通りじゃないからといっておかしいわけじゃない。
ただ、「個人差が大きい」からといって1番気持ちが穏やかでいられないのは、睡眠についてではないかなとわたしは思います。
長女が赤ちゃんの頃は全然眠れず辛かった
長女は先述の通り、本当に寝なくて、抱っこしていないと落ち着かない子でした。
新生児期から授乳以外の時はずっと泣いていて、泣き声を聞いているのが嫌で昼も夜もなく日に20回近く授乳する毎日…
「自分のことは自分でしなければ!」
「娘のことは、わたしがやらなければ!」
「みんな1人でやっているのに、わたしだけ甘えてちゃいけない!」
と、よくわからない「こうあるべき!」という、自分で作り出した概念に囚われ、パパや実母にもうまく頼ることができない毎日…
そして、睡眠不足はわたしの気持ちの余裕をどんどん削っていき、なぞの「こうあるべき!」の概念に日に日にがんじがらめになっていくのでした。
「寝たい」のに、寝ることができないというのは、とてもつらいことで、睡眠不足は本当に人格を変えてしまうと思います。
長女のことを、生後4ヶ月頃少し寝てくれるようになるまでは「かわいい」と思えたことはありませんでした。
- なんで寝ないの?
- なにが悪いの?
- 眠いなら寝てよ!
- うるさい!!!
毎日、こんな風に思っていました。泣いている長女の口を塞ぎたい、抱いている娘を落としたら楽になるかもと思ったこと、1度や2度ではありません。
わたしも、産後うつや今回の事件とも紙一重の位置にいたこと、間違いありません。
幸いわたしには助けてくれるパパや、実家・義実家がすぐ近くにありました。つらくなったら話を聞いてもらうこともできたし、気晴らしに付き合ってもくれて、長女がある程度まとまって寝てくれるようになると「かわいいな」と感じることもできるようになりました。
1人で赤ちゃんの面倒を見続けることはつらい
赤ちゃんが生まれて、幸せな気持ちも束の間、ママはボロボロな体のまま育児が始まります。
話の通じない赤ちゃんの面倒を昼も夜もなく見続けることは、綺麗事ばかりではなくはっきり言って苦行です。だからこそ、身近な周りの人の助けが必要なんです。
産後のママは、程度の差こそあれみんな気持ちは不安定で、誰でも今回の事件をおこしてしまう可能性があるとわたしは思います。
埼玉の事件のママは、事件当日朝出勤するパパを引き留めたそうです。今言っても何の解決にもならないのですが、パパはそれをもう少しだけ重く考えて仕事を休んでそばにいてくれたら…
4ヶ月といえば、行政の検診があるはずです。そのときにだれか1人でももう少しママの様子を気にかけてくれてたら…
今回の千葉の事件では、児童相談所の職員が当日訪問する予定だったそうです。もし1日でも早かったら…何時ごろ事件を起こしてしまったのかはっきりわかりませんが、パパがいる時間だったならちょっとでも夜中起きている我が子とママを気にしてくれていたら…
助けられる手が近くにあったかもしれないのに、残念でなりません。
このママたちも、今すごく辛いと思います。
愛している自分の子どもを手にかけてしまう。そのときの衝動的な気持ちで事件を起こしてしまったとしたら、自分が許せないだろうし、生きる希望を失ってしまうかもしれません。
でも、その場では「赤ちゃんを殺すこと」しか解決策がないと思ってしまう。それが産後うつなのだと思います。
もし赤ちゃんのねんねに困っている人がいたら
わたしもずいぶんねんねに悩んできました。
その中で参考にしている人を紹介しますね。
まず、「ねんねママ」こと和氣春花さん。インスタで情報を発信するほか、ねんねに関する書籍も出版されていて、わたしも次女の産前に読んで参考にさせてもらいました。
そして、「愛波あや」さん。日本人初の乳幼児睡眠コンサルタントとして、インスタで情報を発信したり、さまざまなねんねグッズの販売もしています。遮光カーテンは三女のねんねに悩んだら買おうと思っているグッズです
赤ちゃんの寝かしつける方法や睡眠の環境について、助産師さんや保健師さんからの指導をわたしは受けたことがありません。インスタなどで自分で情報を収集してやってみると、解決の糸口が見つかるかもしれません。
最後に
赤ちゃんのねんねに悩むママが1人でも多く減って、このような悲しい事件がもう起きませんように。
家族や行政、近所の人やお友達、誰にでもいいから、悩める人が助けを求めて、まわりもできる範囲でいいので手を差し伸べられますように。
赤ちゃんのご冥福をお祈りして、ママの精神面のサポートの充実を願って、終わりとさせていただきます。
最後までお読みいただき、ありがとございました(*’▽’)
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