我が子たちには、大変な現代を強く生き抜いていってほしい!と思っている我が家。
現代を賢く、強かに生き抜いていくには「性」への知識は必要不可欠とわたしは考えています。
今日は、そんな我が家の「性教育」の実際について、赤裸々にお話ししていきたいと思います。
そもそも「性教育」とは何か?
性教育とは、かなり大きな括りにはなりますが、自身の性に関する知識や理解を深め、健康で安全な生活を送るための教育全般を指します。
自分の「性別」や、セックス、避妊、妊娠・出産、男女の体の違い、二次性徴について…あげればキリがないほど、その内容は多岐に渡ります。
それらを学ぶことによって、自分はもちろん、大切なパートナーや家族、友人を大切にする方法を理解して実践することで、自分の安全や尊厳を守ることにつながる、とされています。
わたしたち親世代の性教育
今、小さな子どもを育てている親の世代はきっとわたしと同じくらいの年齢の方が多いと思います。
わたしたちが学生時代の「性教育」といえば、男女が分かれて、「避妊方法」や「妊娠してしまったら大変なことになる」というような、「性」に関することはマイナスなイメージで話されることが多かったのではないでしょうか。
そして、親から性教育を受けた記憶はあまりありません。
わたしは自分自身が三姉妹なのですが、親から言われていたことといえば、
こんなようなことでしたし、家族間で「性」に関する話をするのはタブーな空気感でした。
心配はわかる。でも…
自分が親になった今、あの時の親の心配は痛いほどにわかります。
妊娠・出産は、それまでの生活が一変してしまうような、人生の中でも非常に大きなイベントです。
生半可な気持ちで乗り越えられる物でもないし、産んだから終わるわけでもない。
そこから子育てが始まっていきます。自分の人生は、少なくとも数年間は子ども中心のものに変化することは避けられません。
妊娠・出産は犯罪などに巻き込まれてする場合もあり、そのようなつらい体験をしてほしくない、という当時の親の気持ちはよくわかります。
ただ、今はスマホを持ったり、SNSやインターネットに触れる年齢も低年齢化しています。
そうなると、親の知らないところで「性」の情報に触れてしまうことは、絶対に避けられないとわたしは考えています。
「『性』への興味なんて、子どもが持つものじゃない!」
そうやって抑圧することは簡単ですが、家庭や学校できちんとした知識を得ず、インターネットの情報や友達同士の経験談などを「正しい性の情報」としてインプットしてしまうことの方が恐ろしい。
わたしは、娘たちにきちんと自分を愛して、大切にしてほしいと心から思っています。
そのためには、家庭での「性教育」は必須と、自分自身の経験からも断言できる。
だから親になった今、「性教育」について学んでいるのです。
わたしが参考にしている本
ここでまず、わたしが参考にしている性教育に関する書籍を紹介しますね。
おうち性教育はじめます
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要所に漫画を交えながら、子どもを守る声かけについてわかりやすく解説されています。
日常の中でさりげなく「性」についての話題を取り入れていく声かけが、非常に参考になりました。
わたしの性教育のバイブルを聞かれたら、これを真っ先にあげるほど、読み込んでいます。
みんなの妊娠・出産が教えてくれたこと
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現役助産師の「おたんこ」さんが、インスタで紹介していた漫画と書き下ろしのものを合わせて書籍化されたものです。
この中に、「高校生で望まない妊娠をした女の子」の話が出てくるのですが、それをインスタで見たときに「これは絶対に娘が大きくなったら伝えたい!」と思い、書籍化されてすぐに購入しました。
その他にも、妊娠や出産に関する事例が漫画で紹介されており、「妊娠や出産は、本当に奇跡なんだな」と思わせてくれる1冊になっています。
女の子に生まれたこと、後悔してほしくないから
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本屋さんでこの本を見つけて、タイトルと表紙のビジュアルに惹かれて購入。
子育て中のママや、大学の教授、「美」の専門家などなど、さまざまな女性が「性教育」や「女性として生き抜くことの大変さ」について話し合っています。
読んでいて「あぁ、わかる。これ、小さい頃のわたしだ…」と感じる部分がいくつもあり、読み進めるのがつらいことも。
幼少期の自分と向き合うことが、性教育の第一歩なのだのと気づかせてくれた書籍。読みやすく、とてもおすすめです!
我が家の性教育の実際
我が家では、改まって「性教育」の場を設けているわけではなく、日常会話の中で少しずつ「性」に関することを話すようにしています。
どのように、「性」に関することを話しているのか?紹介していきますね。
下品な言葉を発した時
次女は今、「うんち」「おなら」など下品な言葉を発することにハマっています。
長女が同じくらいの頃は、こんなにひどくはなかったのですが、なぜか次女はそれらの言葉が大好き。
そんな時には、「家の中ではそういう言葉を言ってもいいけれど、外では嫌な気持ちになる人もいるからやめようね」と伝えています。
注意をするときは、わたしも笑ったりはせず淡々と伝えるように心がけています。
その効果があってなのか、保育園の面談で先生に聞いてみましたが「園ではそういう言葉を言って楽しむ様子はないですね!」と言っていました。
子ども同士で胸やお尻を触り合っている時
遊びの中で、相手のお尻や胸に触ろうとした時には、次のように声をかけています。
おっぱいやお尻やお股、口の中は、自分だけの大切な場所だから、人のを触るのはやめようね
大切な場所は、お友だちや大人に頼まれても、見せたり触らせたりしてはいけないよ
遊んでいるうちについ楽しくなって、相手の体に触れることは仕方のないこと。でもプライベートパーツや、相手が嫌がるところには触ってはいけないと、何度も繰り返し教えています。
お風呂で自分の性器を触る時
我が家では、次のように娘たちに伝えています。
なので、お風呂で性器を触っていたら、「今はみんなでお風呂に入っているからやめようね。見ていて不快な気持ちになる人もいるから」と話します。
三女妊娠を機に、説明したこと
三女の妊娠を機に、「赤ちゃんはどうやってママのおなかにやってくるのか?」と、「赤ちゃんはどうやって産まれてくるのか?」について話しました。
ママとパパの中にそれぞれ、赤ちゃんの「もと」になるものがあって、それがママのお腹の中で出会って、赤ちゃんが産まれること。
ママのお腹の中には、赤ちゃんを育てるためのお部屋があり、その中でどんどん育っていくこと。
お股にある、赤ちゃんのお部屋から外に出るための道を、自分の力で降りてきて産まれること。
産むときママはとても痛いけど、赤ちゃんも頑張って産まれてくること。
2人とも、真剣な顔で聞いてくれました😊
女性の性器の構造
赤ちゃんの育つお部屋の話に伴って、女性のお股には「おしっこの通り道、うんちの通り道、そして赤ちゃんの通り道」の3つがあることを伝えました。
「え!そうなの!じゃあ、パパは?」
と話を広げてくれたため、男性の性器の構造についても説明しています。
性犯罪に遭わないために
世の中にはいい人ばかりではなく、悲しいけれど悪いことをする人が必ずいることを伝えました。
そういう人は「いい人」を装って近づいてくることを伝え、どんな人が相手でも、それがたとえ遊びの中でだったとしても、自分が「嫌だ」と感じたら体を触らせないことを話しました。
また、体やプライベートパーツに触ろうとしてくる人がいたら、大声で「やめて!!」と拒否をすることが大切だと話しました。
そして、もしそういう人と遭遇したら必ずママやパパに伝えてほしいことも娘たちに話し、理解してくれています。
恋人ができたとき
最近は小学生でも恋人がいるらしい!と話を聞き、長女にはさりげなく以下のことを伝えました。
今のところは、このくらい。性行為について伝えるのは、高学年以降にしようと思っています。
スカートやワンピースを着る時のルール
小学生になって、服装が少し保育園の頃より自由になった長女。
スカートやワンピースを着て学校に行くこともありますが、そのときは下着が見えないように座り方や活動の仕方に気をつけるように伝えています。
家の中でも、パンツが見えていることがあれば口酸っぱく注意しています。
長女には少しウザがられていますが、これは譲れない。注意して行動できないなら、着て出歩かないように伝えています。
思春期になる時、伝えたいこと
今はまだ小学生になったばかりの長女。
ですが、遠くない未来に初潮を迎え、セックスやセルフプレジャー(=自慰行為)に興味を持つようになることでしょう。
そのとき、わたしが母親として伝えたいことを紹介していきます。
自分を大切にしてほしい
自分が幸せになるように考えて行動する権利があるし、「嫌だ」と感じることは拒否する権利があることは、絶対に伝えたいです。
誰かに暴力を振るわれたり、性に関することを強要されたりすることは絶対にあってはならないし、そんなことをする権利は誰にもない。
もしそういう状況になったらおかしなことだから、相談してほしいということは伝えておきたいです。
「性」への興味は間違ってない
わたし自身、「性」に関することへの興味は中学生くらいからありました。
当時は、ティーン向けの漫画にも、「性」に関してかなり踏み込んだ内容のものがあって、友達から借りて読んだり…
彼氏がいる友達から、セックスについて話を聞いたりしていて、「そんなに気持ちのいいことなのかな?」と思ったのを覚えています。
しかし、わたしの母親は「子どもがそんなことに興味を持つなんてありえない!!」という考えだったため、母親から「性」に関して何かを教えてもらったことはありません。
当時よりも、今はもっと「性」に関する情報にアクセスしやすい環境となっていることから、娘たちも必ず興味を持つ時期がやってくると思います。
その時には、「それは人間として当たり前のことだし、恥ずかしいことじゃないんだよ」と伝えたい。
これは、幼き日のわたしが、自分の母親にやってもらいたかったことなのかもしれません。
学生の今、妊娠・出産することのデメリット
若年妊娠には、さまざまなデメリットがあります。
母体への負担、金銭的な問題、学業と両立していくことの難しさ…中絶する場合にも、リスクを背負うのは女性。残念ながら、この事実は普遍的で、どうしようもありません。
セックスをするということは、こういったリスクを許容するということ。
一時の感情の昂りで、安易に選択することはデメリットが多いことは伝えたいです。
それから、セックスが必ずしも最上の愛情表現ではないことも伝えたい。
体の関係があるから、心の結びつきが強いわけではないことも合わせて伝えていきたいです。
「自分を、大切にしてくれる人」って?
わたしは、「自分を大切にしてくれる人」って、「自分の選択を尊重してくれる人」と「対等な話し合いができる人」だと思っています。
嫌がることはしないし、2人のことは話し合って決めていける人。
自分の欲を満たすためだけに、娘の気持ちを蔑ろにする人は、絶対に「自分を大事にしてくれる」とは感じられません。
「あなたは、大切にされるべき、いつでも尊重されるべき存在なんだよ」ということは、今からでもたくさん話していきたいなぁと思います。
ママとパパはいつも味方
娘の人生は、娘のもの。
娘の道は自分で選んで決めるべきだし、それは誰かに強制されるものでもない。
ただ、ママとパパはいつでも味方で、いつでも相談に乗ることは絶対に伝えていきたいと思います。
自分が何かを選ぶ時に困ったら相談してほしいし、何かをやってみて困ったことになったときもすぐに教えてほしい。
ママとパパは、娘たちの絶対的な味方でいるということは忘れないでほしい。
そして、困った時に頼られる存在であるよう、普段の生活から関わり方を意識していきたいと思っています!
最後に
性教育…本当に奥が深い。
わたしが幼少期に感じてきた違和感や不快感を、娘たちには経験してほしくない。その一心で、いま必死に勉強しています。
わたしたち親世代は、子どもへ性教育を始めるには、「幼少期〜思春期の自分が性について感じていたこと」を受け止め、「どう親に行動してほしかったのか」を考えるところから始まるのかもしれません。
今のわたしが、子どもだった自分に会えたら。
「あなたは間違ってないよ、大丈夫だよ」「あなたは愛されるべき・大事にされるべき存在なんだよ」と抱きしめてあげたいと思います。
皆さんは、子どもへの「性教育」、どのように行なっていますか??
最後までお読みいただき、ありがとうございました(*’▽’)
参考サイト
「性教育」は子どもと親に必要 保護者の「知識のアップデート」と「子どもに伝える方法」を専門家が助言 – コクリコ|講談社
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