threadを見ていると、「完全母乳ママvs完全ミルク、混合栄養ママ」の授乳室利用についての争いを目にします。
同じ子どもを育てるもの同士、そこは団結していけないものかと個人的には思っているのですが、育児に励む親同士でも様々な意見があるのが現実…
上2人は完全母乳、三女は今のところ混合で育てているわたしが、授乳室利用の際のモラルについて考えたいと思います。
個室授乳室から男性の声が…わたしの体験
長女が生後4か月のとき、市町村で行われている4か月健診のため保健センターへ出向いていました。
当時住んでいたところは子どもの数が多く、健診自体終わるまでに1時間半くらいかかったことを覚えています。
健診を終え、保健センター内にあるカーテンで仕切られた個室授乳室(鍵はついていません)で授乳してから帰ろうと思い、そちらへ向かっていました。
授乳室に入るためのカーテンが1枚あり、そこを入ると小さくカーテンで仕切られた個室が2つ。
「部屋」というよりは、「カーテンで仕切られたスペース」という感じで、もちろん鍵はついていないし、なんなら風でカーテンが揺れたら、1枚目のカーテンの内側にいる人には見えてしまいそうだな…という感じの作りでした。
1枚目のカーテンの外側(廊下側。授乳室側ではない方です)には、「使用中です。開ける時は声をかけてください」「空室です」と記載されたカードがかけられ、そのカーテンを1枚入ると中の個室それぞれのカーテンにも「使用中です」「空室です」と表と裏に書かれたカードが下がっており、中で授乳する際には1枚目・2枚目のカーテンについた両方のカードを「使用中です」にして、授乳室を利用する…という形でした。
授乳室の前に着くと…
1枚目のカードが「使用中です。開ける時は声をかけてください」となっていたため、「開けても大丈夫ですか?」と中で授乳しているママさんに声をかけました。
すると、
はい!開けてもらって大丈夫です!
と、男性の声が…
え、鍵のかからない個室の授乳室、しかも仕切りはカーテンだけなのに、パパさんも一緒に入室している…?!と困惑しました。
でも授乳は必要。授乳室へ入ると…
男性が中にいることにちょっとびっくりしましたが、空腹と眠気でぐずる長女にはどうしても授乳がしたくて、授乳室へ入りました。
個室のうちひとつは空いていて、もう一つは「使用中です」のカードがかけられている…
そして、中からはやっぱりママさんとパパさんの声が聞こえます。
いつもは持って歩いていた授乳ケープをこの日は忘れてしまっていて、授乳室内に男性がいることは気にかかったけど「もう仕方ない!おっぱいあげるしかない!」と決意し、授乳を開始。
授乳中も、隣の個室からは絶えず笑い声や赤ちゃんへの声かけが聞かれました。
わたしはあまり気持ちが落ち着かず、カーテンが少し揺れれば気になって身をかがめ、隣から聞こえる笑い声に長女も落ち着かない…
いや、きっとわたしの気持ちの落ち着かなさが、長女に伝わっていたのだと思います。
結局、授乳もそこそこにそそくさと退散し、泣き叫ぶ長女を連れて帰宅。
家についてから、ゆっくり授乳をしたのでした。
「授乳室って、パパも使って良いのかな?」という疑問
それまで使用してきた個室の授乳室で見かけたのは、ママさんだけでした。
長女は完全母乳だったため、パパにミルクをお願いすることもなかったわたしは、「個室の授乳室=女性だけが利用する」という認識でした。
だから、男性の声が聞こえた時はすごく驚きました。
大型商業施設などにある授乳室には、「ここより先は女性の方のみ入室してください」や、「ここはパパも使うことができます」などの文言が記載されていることが多いです。
一方で、保健センター内の授乳室には「ママのみ」「女性のみ」などの記載は確かにありませんでした。
「授乳室って、パパも利用していいんだろうか…」という疑問を初めて持ったのは、この長女の4か月健診の日でした。
「完母ママvsミルクママ」の争いの争点は?
threadでの授乳室問題の争点は、
「ミルクのママは胸を露出するわけではないのだから、個室の授乳室は母乳のママに譲ってほしい」というところでした。
たしかに、胸は最近の性教育でも「プライベートパーツ」とされていて、自分だけの大切な場所です。
無闇に人に見せたり、触らせたりしてはいけない、と娘たちにも教えています。
わたしの中にも「授乳しているところ=胸を露出しているところを男性に見られたくない」という気持ちがあり、長女の4か月健診のときの状況にびっくりしてしまいました。
でも、個室の授乳室が「完全母乳のママが優先されるべき」という意見には、わたしは賛成しかねます。
そもそも「授乳室」とは?
そもそも授乳室とはなんなのか?
簡単にいうと乳児を育てるママが、授乳を行う場所であるとわたしは思います。
母乳を直接あげるママは、プライベートパーツである胸を露出することから、個室の授乳室は基本的にはパパは利用することができない、という考えです。
「母乳のママが最優先」には賛成できない
最近は「赤ちゃん休憩室」といって、個室授乳室とは別に、パパでも利用できるスペースを用意している場所もありますね。
そういう場所であればパパがミルクをあげることも可能ですが、個室の授乳室は母乳のママもミルクのママの利用するため、パパの入室はわたしは許容するべきではないと考えています。
「ミルクのママは母乳のママに個室は譲ってほしい」…そんな声が聞かれる授乳室だけれど、わたしが完母のママが優先されるべき!と一概に言えない理由は以下の通りです。
静かな環境でないとミルクを飲めない子もいる
個室の授乳室ではなく、共有スペースであげるとなると、おむつ替えコーナーや離乳食をあげるテーブルなどが置いてあることが多く、人の出入りも多いし騒がしくなることもあります。
そういう環境ではなく静かな場所でしか集中してミルクを飲めない子もいるでしょう。
そして、静かな環境が必要かどうかは見た目では分かりません。ママやパパが1番よくわかっています。
相手の事情を考えずに、頭ごなしに「個室を譲ってほしい」というのは少し横暴かな、と思います。
搾乳で個室を利用するママもいる
直母ではなく、様々な事情で出先で搾乳が必要で授乳室を利用するママもいます。
施設によっては授乳室がなく、トイレでの搾乳を勧められることもあるようですが…衛生面の問題もあるし、できればトイレではしたくないな、とわたしは思います。
赤ちゃんを連れずに、授乳室でママだけで搾乳する場合もあるでしょう。
そして、そういう事情は何度も言いますが見た目からはわからないことが多いです。
「相手の事情を考えること」、大事にしていきたいですね。
ミルクママに求めるなら、母乳ママも準備が必要
ミルクママへ、母乳のママに授乳室を優先してほしいと配慮を求めるならば、そもそも母乳のママも授乳ケープを準備したり、車移動なら車内で授乳できるようにカーテンを持ち歩いたり、他の授乳室がある施設を下調べしておく…
などの、「授乳室が空いていなかった時」の準備や心構えをするべきだと思います。
それをせずに、ミルクをあげるママに「個室の授乳室は譲って!」というスタンスだから争いが生まれるのだとわたしは考えます。
三姉妹ママの実体験
わたしが外で授乳室を必要とするのは、大体が大型商業施設へ家族で出掛けている時です。
完全母乳だった長女と次女の赤ちゃんのとき
上2人の時は母乳のみで育てていたので、いつも個室の授乳室を使っていました。
もちろん空いていなかったこともありますが、並んで順番を待って飲ませるか、家まで機嫌が持ちそうであれば(基本車移動なので)そこでの授乳を諦めて帰宅することもあります。
正直、「あのママ、ミルクなのに個室使ってる…」と思ったことは一度もないし、譲ってほしいと思ったこともありませんでした。
次女が赤ちゃんの頃は、長女はちょうど3歳でうろちょろする時期。個室の授乳室にいても、勝手にカーテンを開けて出ていこうとしたり、つい大きな声でお話していることはありました。
「他の人に申し訳ないな」とは思うようになったので、長女と次女を連れてワンオペで出かけることはなるべく避けるようにしていました。
が、他の個室からは兄弟の声が聞こえてきても「ママさん2人も連れて歩いて大変だろうな〜💧」とは思ったものの、特に「静かにしてよ」と感じたことはありませんでした。
この辺りは、赤ちゃんの気質によるかもしれませんね。
うちの子たちは周りを気にせず飲めるタイプだったので、授乳室が騒がしくても特に困ったことはないです。
ミルクが主の三女が赤ちゃんの今
今はパパも育休中なので、出先でミルクをあげるときはパパが「赤ちゃん休憩室」でミルクをあげてくれることが多いです。
そのときはもちろん個室は使用しないであげていますが、三女も周りを気にせずよく飲むので助かっています。
わたしがあげるときは、もし1人で子どもたちを全員連れてきていたら個室を使おうと思っています。
それは、上の子たちが赤ちゃん休憩室から出て行って迷子になったら困る個室し、まだ子どもたちだけで店内を歩かせるのはできないと思うからです。
ある程度行動を制限しておくのが安全上仕方ないという考えです。
上の子たちには、赤ちゃんがミルクやおっぱいを飲む場所だから静かにすることは伝えていて、よく理解して行動してくれています。
また、授乳室でなくても公園やレストランの席でも飲ませられるのがミルクのいいところだなと思います!
場所や人を選ばずあげられるのは、とてもありがたいことですね!
同じ親同士、譲り合うことを大事にしたい
いろいろ書いてきましたが、わたしは個室の授乳室が混み合っていれば、ミルク育児が主の今は母乳のママに譲ろうと思っています。
でもそこは、譲る側の気遣いというか、受け取る側が「譲られて当たり前!」という姿勢は違うと思う。
これは、電車やバスで、妊婦さんに席を譲るか譲らないかという、これまた絶えない論争にも通ずるところがありますよね。
何事でもそうですが、「◯◯で当たり前!」という考えはよくない。
自分の中の価値観や、目に見えているものだけが全てではないことを、子育てをする親として忘れずにいたいとわたしは思います。
同じ親同士、母親同士がいがみ合ったり足を引っ張り合っていては、子育てをする環境は良くなっていかないです。
「女の敵は女」という状況から脱するために、まずはみんなで「譲り合いの心」を持って暮らしてみませんか?
最後に
ミルクママと母乳ママの、授乳室問題…
わたしの考えをいろいろ述べてきましたが、いかがでしたか?
少しでもママ同士の争いを少なくして、まずは親たちの間から子育てする環境をより良いものにしていく動き(気遣い)ができるようになっていったらいいな、と強く思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました(*’▽’)
コメント